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VOL.4 2005/07/08(金)
奥様が血液のガン白血病にかかったお客様がいらっしゃいました。
奥様は1年間入院の後お亡くなりになりました。
奥様に関しては、通常の医療保険(1入院120日タイプ)にご加入いただいてましたが結局保険は、入院期間全体をカバーすることはできませんでした。
そのことに対する自責の念から、お客様になにかできることはないか、そう思って奥様が入院して4ヶ月経過したころに、お客様のお宅へ伺いました。
そのご家庭には、お子様が2人おり、御主人さまと3人暮らしの状態でしたが奥様の長期入院により、お宅はコンビニ弁当の入れ物やらおやつの袋やらで、散らかり放題でした。
そこでおもわず「私に掃除させてください」といいました。
御主人と私とで、部屋中のゴミを片付けはじめました。
2人ともただ黙々と掃除を続けていたのですが、しばらくしてお互いのお尻がぶつかりました。
思わず2人の目と目があったのですが、次の瞬間、御主人さまの目に涙があふれてきました。
それをみて私も泣きました。涙がとまりませんでした。
掃除は一日がかりでした。帰る際に、お客様から「本当にありがとうございました」といわれました。
このときのお客様の表情、声音、すべて忘れられません。
このことがあってから、私のこの仕事に対する認識、思いが一層強くなりました。
医療保険とただ商品だけいえばそれだけのものですが、それが実際役立つ場面を想像してみれば、安易な提供などできるものではありません。
ましてや、死亡保障についてはその重要性重みについてはいうまでもありません。そしていかにお客様と熱くかかわることができるか。保険が実際に機能するのは契約してしばらくたったあとのことです。
それならば当然保全というものは極めて重要になってくるわけです。
保全とは単に訪問することではありません。
自分が提供した保障が、ひいては自分が本当にお客様のためになっているかどうか常に検証する場でもあるのです。
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