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| おおきな改善を望むならパラダイム転換 |
2005/09/12(月) |
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それはああなるほどという違う解釈で絵がみられるようになるという瞬間のことである。
最初のイメージに束縛されていればいるほど
その瞬間、強烈な体験をすることになる。
ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄で体験した小さなパラダイム転換を私は忘れることができない。
乗客は皆、静かにすわっていた。ある人は新聞をよみ、ある人は思索にふけり、またある人は目を閉じてやすんでいた。
すべては落ち着いて平和な雰囲気であった。
そこに一人の男性が子供たちをつれて車両に乗り込んできた。すぐに子供たちがうるさく騒ぎ出し、それまでの静かな雰囲気は一瞬にしてこわれてしまった。
しかし、その男性は私の隣に座って、目を閉じたまま、周りの状況に全く気がつかない様子だった。子供たちといえば、大声をだしたり、物をなげたり、人の新聞までうばいとったりする有様で
なんとも騒々しく気に障るものだった。ところが隣に座っている男性はそれに対して何もしようとしなかった。私は苛立ちを覚えずにいられなかった。子供たちにそういう行動をさせておきながら注意もせず、何の責任もとろうとしない彼の態度が信じられなかった。周りのひとたちもいらいらしているように見えた。
私はたえられなくなり、彼に対して控えめに
「あなたのお子さんたちが皆の迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか？」といってみた。
彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気がついたかのような表情になり、やわらかい、物静かな声でこう返事した。
「ああ、ああ、本当にそうですね。どうにかしないと・・・・。たったいま、病院からでてきたところなんです。一時間ほど前に妻が・・・・
あの子達の母親がなくなったものですから、いったいどうすればいいのか・・・。子供たちも混乱している」みたいで・・・」
その瞬間の私の気持ちが、想像できるだろうか？
私のパラダイムは一瞬にして転換してしまった。
突然その状況を全く違う目でみれることができた。
違ってみえたから、違って考え、違って感じ、そして違って行動した。
今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。自分のとっていた行動や態度を無理に抑える必要はなくなった。私のこころにその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの感情が自然にあふれでたのである。
「奥さんがなくなったのですか。それはお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか？」
一瞬にして、すべてが変わった
「７つの習慣」より抜粋 |
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