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差別化 2006/02/07(火)
鮒谷さんの文章です
コカコーラ社の前CEO、ロバート・ゴイツェッタは
 こう言ったそうです。


 「不動産は、一に立地、二に立地、三に立地。

  ビジネスは、一に差別化、二に差別化、三に差別化」



■自分を差別化できた者だけが、割り増し価格をラベルに表示
 できます。


 それは商品の知識か、サービスのクオリティーか、あるいは
 人間力かもしれませんが、

 差別化できているかどうかを見極める単純なポイントは、

 「代替がきくか、きかないか」

 です。


 代替がきくものは、単価が上がりません。

 ここでしか買えない、この人からしか買えないという商品を提供
 することによってはじめて、品質の高いビジネスが成り立ちます。



■ジョゼフ・パインとジェームス・ギルモアという人によると、
 経済の進展には4つの段階があるといいます。


 第1段階は、物資段階。

 それから第2段階として商品の段階になり、

 第3段階はサービス経済、

 そして、「経験」を販売する第4段階と移行します。



■物資、つまり原料を加工することによって「商品」になります。

 次はその商品を高く売るため、無形の「サービス」を付け加えます。
 つまりハードだけではなく、ソフトを付加します。


 そこからさらに進んで、現段階は、

 商品をサービスでラッピングし、さらに人をひきつける
 「経験」という のし を付けて売らなければなりません。



■商品とサービスはベネフィットを提供し、

 経験は感情や感覚を提供するもの。


 あなたの会社の商品を購入することによって、顧客は何を
 受け取っているのかに注目しましょう。


 原料なのか、商品なのか、サービスなのか、

 それとも、経験なのか。



■顧客は、あなた、ないしあなたの会社と接することによって
 単にモノやサービスを受け取っているだけなのか、

 それとも感情や感覚を享受(きょうじゅ)しているのか。


 ここが差別化における分水嶺(ぶんすいれい)です。



■この差別化を進めれば進めるほど付加価値を増すことになり、
 ビジネスにたずさわっている場合であればここで利益が取れる
 のです。


 あなたの商品、サービスは同業他社と比べて差別化できていますか。

 差別化できていないものはコモディティー(日用品)にすぎません。

 代替がきくから、利益がとれない。
 これは、価値を産んでいないから、おのずからそうなるのです。



■あなたはそれと対極をいくように、自分の中に

 「差別化はできているか?」

 という質問を投げかけ続けなければなりません。


 朝から晩まで、差別化、差別化、差別化と唱え続ける。


 それがあなた個人の市場価値を高め、あなたのビジネスも
 よりパフォーマンスの高いものになること請け合いです。
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