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コアコンピタンスに集中する |
2006/02/22(水) |
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鮒谷さんの文章です
今のインターネットの世界とは、「n×nの社会」です。
すなわち必要な資本、資材、能力、情報などを、
不特定多数が不特定多数に対して求めることができる(検索を
かけることができる)社会ということです。
■昔はそうではありませんでした。
自分の周囲のスモールワールド(閉じられた、狭い世界)の中で
少々目立っていれば、
食うに困るようなことはありませんでした。
■ところが、このn×nの時代になると、ガラリと様子が変わります。
あなたの競争相手は、大げさに言いますと(実は大げさでも何でも
ないのですが)
競争相手は日本全国、ないし全世界になりました。
顧客がひとたび検索エンジンをたたけば、
あなたと競合する商品の品質やこだわり、顧客の評価、歴史、価格、
すべてがガラス張りになってしまいます。
■ここ数年のあいだに急速に、競争相手は全国レベル、世界レベルと
なりました。
たとえていえば、地区大会からオリンピックの舞台に突如として
ほうり出されたようなもの。
いやがおうにも、その中で戦わなければ一気に沈んでいく。
逆に言うと、ひとたびその中で頭角を現せば、強烈な磁場となって、
一気にすべてのものを引き寄せることができるようになったのです。
そんなオール・オア・ナッシングの世界になってきています。
■これは恐ろしい世界でもあり、
考えようによっては非常に楽しく、夢のある、ワクワクする世界でも
あります。
■そのような時代において最も必要なことは、あなた(あなたの会社)が
「コア・コンピタンス」に集中することでしょう。
コア・コンピタンスとは、
「このスキル・技術については、ほかのどこもマネできない」
という、競合他社に対する徹底した優位性のこと。
■あれもやろう、これもやろう、
ウチはあれもすごい、これもすごいというのは、
あれもできない、これもできないというのと一緒です。
ひとつのことに徹底的に抜きんでて、
「そのことならば、彼に聞け」
と、インターネット上のだれもが口をそろえて言う。
そうなるように資源の配分を考えなければいけません。
(このことを、数日前のピークパフォーマンス方程式で
「オタク化社会のハブになろう」と言ったのです。
詳しくはお読み返しくださいね)
■今はなんらかの特定の強力な筋力(能力)を持った会社や個人が
圧倒的に勝利する時代です。
もしあなたが、「もうやめてくれ!」と叫びたくなるほど
顧客に追い回される、気絶するほど受注が殺到する、
そんなビジネスをしたい! と心から望まれるのであれば、
まずやるべきことは、
これまでさまざまなところに配分していた力を、自分の強みに
一点集中で叩き込むこと。
そしてその叩き込んだ力を、満を持して世の中に知らしめることです。
■それが本当に卓越した能力であるならば、世の中の人はきっと
放っておかないはず。
昔と違って、あなたは極めて容易にあなたの存在、能力の卓越性を、
人から人へ、リンクからリンクを介して一気に世の中に流布せしめる
ことができるようになったのです。
それができたあとには、すべてのものが雪崩(なだれ)現象で
あなたのもとに押し寄せるさまを目の当たりにすることでしょう。 |
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